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第六回・AA作品縛り


 本来はIS縛りを第六回とする予定でしたが、まだ書き終わっていないので先にこちらの方を。


《マミさんと世界樹スレ》
 原作は世界樹の冒険2。世界樹でよくある壊滅状態を、やる夫以外死亡フラグを建てまくる面子で冒険しては、フラグ通りに死んでセーブポイントまで戻ってを繰り返して進んでいくネタ作品。
 初期パーティはやる夫、マミ、コーラサワー、日番谷、ヤムチャと物の見事に死亡フラグを建てていく面子で、死亡が近付けば2レス3レスで5つを超えようかと言う死亡フラグを建てて回収していく様は正に圧巻。何が酷いって、この壊滅パターンは世界樹ではよくある事ってのが一番酷い。まぁ世界樹だからしょうがない。F・O・E! F・O・E!
 そしてシュレリア可愛いよシュレリア。前にも言いましたがこのスレのヒロインはシュレリア(キリッ だから杏子はハムの嫁だしリィンはヴォルケンズの家族だしマミさんはネタキャラだし中盤でキャラの軸がぶれたしでアレだから、シュレリアの可愛さがやばいのである。エンディングで旅立つやる夫の前に現れて「行かないで! 私、やる夫と一緒にいたい……」とか言わないかなーとか思ってたのは内緒。
 序盤はネタ作品と言う事もあってノリと勢いで突っ走りつつも楽しめた作品だったが、中盤以降色々と失速した印象か。と言うか杏子パーティの登場、番外編の増加によりまどほむの出番増加に新キャラ登場、と色々あったお陰でやる夫パーティの存在感や個性が見事に食われたのである。まぁそれでも杏子パーティやまどほむ辺りのくだりは十分すぎるほどに面白かった(個人的には序盤のノリより好き)んだが、やはり本編のメインキャラはやる夫パーティである訳で、終盤の冒険シーンはなんだか平坦な印象を拭えなかった感がある。
 お勧め度は『C』と迷ったが『B』で。

《やる夫がお隣のお姉さんを孕ませたようです》
 別名『やらない夫が大切な弟の為に限界集落を立て直すようです』。と言うか寧ろ第二部以降はこっちの名前で呼んだ方が正しいに違いない作品。
 やる夫(16)が隣家の幼馴染にして恋人である水銀燈(18)を孕ませてしまった事に端を発する、限界集落(人口の過半数が高齢者になった過疎地の事)立て直しプロジェクト。陰謀もあるよ! ……なんだかタイトルと風情が違うと感じた貴方、その感想は正しい。
 限界集落とか陰謀とか、なんだか暗い感じの作品のように感じられるが、雰囲気は普通に明るいというか完全にギャグ。暗い感じを思わせる背景なんかはキャラを魅力的に見せる為の舞台装置と考えて特に問題はない。
 やる夫の祖父母のビジュアルを筆頭としたインパクトの強さ、勢いで引っ張るコントチックなコメディ要素と、要所要所のシリアス要素や人情話がキャラの魅力を引き立てる、とても即興とは思えない良作だが、やる夫スレの宿命と言うべきか、ある程度やる夫スレというものを理解した上で読まないと難しいか。やる夫スレではいつもの事だが、水銀燈の性格原作と変わり過ぎである。まぁやる夫スレ故致し方なし。
 お勧め度は『C+』と迷うが『B』といったところか。前述の要素に加え、キャラの雰囲気が原作と大きく異なっている点や、御都合要素が目立つ点(ギャグ作品に言うような事ではないが、人情話を魅せる為に御都合要素を強くしている点はやはり人を選ぶだろう)など人を選ぶ要素は強い。

《やる夫はキョンと旅をする》
 同じ作者さんの書いたやる夫ディシディアのスピンオフ(私はディシディアは未読)。Ⅴ主人公キョンに邪気を払われ、仲間モンスターになったやる夫の話。少年編は全編カットで、青年編のオラクルベリーの辺りから開始。
 開始早々キョンLv55、古泉(ヘンリー)Lv53と言う強くてニューゲームですかと言いたくなる高レベルっぷりは予想の斜め上を突っ走っており、サンタローズが波紋使いの巣窟だとかネタっぷりは凄い。まさかのアンディが承太郎ポジで不覚にも吹いた。
 原作をなぞるだけではなく、やる夫スレらしく色々とカオスな方面に改変を加えているのは良かったのだが、致命的なまでにこの作品は『薄い』。話が全体的に原作の流れをなぞる事に終始している印象で、キャラの内面の描写だとか雑魚戦を通した信頼関係の形成だとかそう言ったキャラクターの関係に言及した描写が薄い。その為に折角多くのキャラが登場しているのに、その殆どが個性や魅力を発揮できておらず、それ故に盛り上げようとしているのだろうバトルシーンでもイマイチ盛り上がらない。
 主人公のやる夫でさえ出番少な目だし戦闘では活躍しないしで印象薄いというのはもうなんといえばいいのか……。バトルの内容やネタなんかを見る限り、もう少しメインだけでもいいからキャラをしっかり描いてくれれば相当面白い作品になったであろうと思われるだけに残念な作品。なんだかんだ文句言いましたけど、後日談なんかは結構楽しんでみましたしねー。

《ローゼン達は電車に揺られ》
 原作・有川浩著の『阪急電車』。原作知ってる人なら見当つくだろうが、AAを使用した作品であってもやる夫主人公作品ではない。だって原作は青春ラブコメ群像小説だし。
 有川さんの作品が超・絶・大好きな身(ちなみに阪急電車は特にお気に入りで、既に百回近く読破した。……文庫版が、文庫版がいけないんや! 持ち運びしやすくなるから!)として滅茶苦茶期待しながらクリックした作品。
 若干AAのチョイスに疑問を感じる部分がないではなかったものの(まぁAAでやるんだししょうがない事だが)、原作を再現するという意味では非常に丁寧だったのには一安心。なのだが、基本的な展開の流れが原作とほぼ一致し、背景説明や一部の心情描写などの地の文辺りは原作そのまんまな部分も多いのはマイナス点か。
 まぁ、原作の内容とか舞台の制約的に展開が原作に沿う形になるのはある意味どうしようもない(特に舞台の説明部分)んですが、それでも彼氏がガチではまり役だった甲東園駅辺りからは、やる夫スレらしい小ネタの挿入や、文章媒体ではないやる夫スレだからできる見せ方など、原作をなぞるばかりでないこの作品ならではの面白さが滲み出てきた印象で素晴らしく、決してこの作品が原作をコピペした作品ではないという事を感じさせる。
 お勧め度は『B+』。原作未読の方にも、原作既読の方にもお勧めの出来。特に原作エピソードではない外伝は、原作でのイチャラブをもっと見たい! と思っていた私としては最ッ高ォッ! てなものである。
 ちなみにこの作者さんは、他にも『植物図鑑』、『フリーター、家を買う』のAA作品も作っております。有川さんの作品が好きな方は、是非。

《やる夫で学ぶ最強議論》
 学ぶ系やる夫作品。最強議論とは2chの『全ジャンル作品最強スレ』とか『全ジャンル主人公最強スレ』とか『全ジャンル敵役最強スレ』とかそういう類のスレの事。
 学ぶ系作品として見るならば、色々と笑える要素を混ぜつつもしっかり分かりやすく最強スレについての説明がなされている、と言う点で高評価。尤もこれを読んでも最終回で語られている『全能』とか『世界観』については全く理解できないでしょうが、まぁあの辺は理解できたら色々負けの領域なので仕方ない。常人では永遠神剣が限界じゃないかなぁ、理解の。私もそんなもんが限界。ゲトバに至っては何で最強にいた(今はいない)か分かりませんでしたし、セックススフィアとか理解しようとも思えない。
 最強スレを見てる方でも結構あるあるネタとかがあるので楽しめます。惑星サイズが小さいとか最強スレ的には普通だよねー。0,1秒ごとに再生するならそれより短い時間にぶっ殺せばいいのに至っては最早最強スレに限らないレベルで常識。お・り・が・みだってマクレガー戦で1/1000秒以内に65536個のコアを破壊してるんだし。
 個人的に最強スレはネタをネタとして楽しめる人になら本当に面白いところだと思っているので、こういった作品があるのは喜ばしいところ。これを機に最強スレを見る人が増えるといいな。厨に増えられても困りますけど。
 意外な作品とか意外なキャラが上位にいるのが最強スレの面白いところですよねぇ。スパロボでガイキング知った身としては原作性能のガイキングの厨性能には吃驚しましたし。反応速度がインフレしまくった植木にも。一番驚いたのはエロゲ最強+全ジャンルトップ10クラスだった永遠神剣ですが。全吸血鬼と全ロボットだと最強になるかなの雑魚敵が君臨するという色んな意味でアレな状況に(笑)



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しがない学生がネット小説とかゲームとかニコ動とかMUGENとかの感想をメインにつらつら書いていくブログです。ぶっちゃけ日記。
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