2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第十一回・セメント成分3/5



《英雄王に拾われし子》(にじファン)
 Zeroの本編後、汚染された聖杯によって引き起こされた火災の跡地。受肉した英霊、英雄王ギルガメッシュはただ一人生き残った赤子を発見する……と言うIf話。壊れ系ほのぼのギャグ。
 とりあえずタイトルは『親馬鹿英雄王』とかそんな感じにでもした方がいいんじゃないかなーってなぐらいに英雄王が親馬鹿の馬鹿親父っぷりを発揮している作品。息子の為ならえんやこら。この赤子に魅了の魔眼とかそんなものでもあったのか。言峰? 知らんなぁそんな激辛麻婆に狂ってそうな名前。
 親馬鹿と化した結果完全に丸くなったギルガメッシュのアホっぷりは色々と面白い。自分の息子限定で丸くなったのかと思ったらいい父親でありたいみたいな父性に目覚めてイリヤを助けられずに半分諦めの境地の切嗣に対して喝を飛ばす始末には笑った。お前絶対ギルガメッシュじゃないだろ。後とりあえず切嗣に関してはネクタルなりアムリタなりアンブロシアなりソーマなりくれてやればいいんじゃねぇのかなぁとは思ったが実際どうなんだろうね。
 欠点は良くも悪くもネタ作品なのでノリと勢いで突っ走れなければというか単純に趣味の合わない人間には楽しめない作品である事と、とにもかくにも擁護のしようがないほどに一話一話が短い事。

《信念を貫く者》(にじファン)
 ネギまオリ主二次。主人公はガワだけるろうに剣心の斎藤一だとかどうとかだけど私はるろ剣を読んでないので何とも言えませんが。とりあえずプロローグから感じられる香ばしさは、まぁ初投稿の処女作だそうだからスルー。○○sideにside outとか初心者の書く一人称ネット小説ではよくある事。多分初心者じゃなくてもよくある事。あ、時間軸は大戦からスタートです。
 描写なんかも結構頑張っている感じではあるんだが……まぁ、初心者に一人称の小説なんざ書かせるものじゃぁありませんわね。何が駄目かと言われれば、意外にも単純に小説を書き慣れてなくて技量に欠けると言ったところか。初心者らしさは溢れているが、初心者らしさ以外にそこまでアレな点はないです。ヘルマンでもない悪魔がデーモニッシェア・シュラークと雷の斧を同時発動した時には吹きましたが。パンチと斧と言う発想には初心者のフリーダムさがよく分かる……。
 話はまぁ……ね。気づいたらよく分からんところにいて記憶も曖昧な主人公が探索してたら危険生物と出くわして何故か体に染みついていた戦う為の力に目覚めてなんやかや、悪・即・斬の精神で、魔法世界の悪を斬り、完全なる世界と敵対する、と言う結構オーソドックスと言うかテンプレな感じか。文章力が伴っていればかなり面白くなったと思う。
 と言うか読んでてまるで駄目な文章を書いていた頃の自分を思い出す感じでなんか色々と複雑。オーソドックスに初心者の書いた初めての二次創作と言った風情なので、初心に帰りたいなぁという方にどうぞ。昔の自分思い出してあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛な気分になっても知りませんが。いやー懐かしい、自分にもこんな時があったさー。
 実は最初はアレな作品ばっかり読んでしまった(下記の三つの事)事もあって、セメント感想限定と言う需要皆無なものを書こうかと思ってプロローグの文章がアレだったこの作品に白羽の矢を立てようと思ったのですが、あえなく失敗したので企画倒れになってたりします。
 ……いや、だってこの作品は酷い作品と言うよりも正に初心者が初々しくも混じりっ気なく初心者なりに書きたいものを書いた作品って感じでなぁ。叩きようはあるけどそんな気分にはなれん(笑)最近はアンチとかハーレムとかマンセーとか色々変な方に突っ走ってたり初心者らしさはあっても余りにも酷すぎたりしてるから、こういう風に正統派に初心者らしさを感じさせる作品は貴重ですよ? いや割とマジで。ストーリー自体はそう悪くないしなー。ってか初心者の作品って念頭に置くと普通に楽しめるぜこれ。文章さえ上手ければ多分普通に良作でした。






《ガンダールヴの右手には》(Arcadia)※セメント感想です
 どこぞの国の兵隊だった主人公が戦死したと思ったら髪の毛桃色とかありえねーよと突っ込みたいゼロの使い魔世界の貴族の女の子として転生した話。TSだけども別にレズらない。
 主人公の祖父がトリステインの人間なのに平民上がりの貴族でメイジ殺し、しかも烈風カリンとは親戚関係(ルイズ達は主人公の従姉妹に当たる)と言うぶっ飛んだ設定には何を言っていいのやら。ゲルマニアじゃなくても平民上がりの貴族っているんだなー吃驚だー。
 文章は基本的に主人公の一人称なのだが、全体的にとにかく読み辛い。まず一文が長いと改行を入れてあるのだが、その位置が約二十五文字と短く、しかも読点次第で短くなるなど安定しない。一文二百文字あるのが当たり前です、とかだったらまだしも、長くて八十行かない程度なので却ってテンポを悪くしている。
 また、全体的に不必要な描写が多く、その反面必要な描写、と言うかぶっちゃけ説明描写が少ない為、読んでても状況が把握しづらくまるで意味が分からんぞ状態。分からないなりに楽しめるという訳でもないのが実に痛い。しかもところどころ地の文や会話文の途中に括弧で突っ込み的なものが挿入されるのだが、それが一々寒くて白ける……。
 ドシリアスな訳でもギャグに突き抜ける訳でもキャラが魅力的或いは丁寧に描かれている訳でもなく、私には楽しみどころを見つけられない作品でした。

《魔法世界の陰陽師》(にじファン)※セメント感想です
 病死したオリ主が神様的なものにマンキンのハオ(多分本編終了後の神様仕様でグレートスピリッツと五大精霊つき)スペックで転生? トリップ? させてもらったらそこはネギまの世界でしたな話。
 基本スペックハオだけあって完璧にチート。便利なwiki状態のグレートスピリッツさんマジパネェっすね。一番パネェのは転生早々拳闘大会に出場した挙句ハオ様スペックで容赦も躊躇もなくスピリットオブファイアで瞬間的に結界をぶっ壊してヒャッハーするオリ主の精神だと思いますが、まぁその辺はにじファンだからどうしようもないよね。流石ハオ様だ、力に酔ってもなんともないぜ!
 まぁ要するにハオ様の見た目と能力持った中身は似ても似つかないオリ主がヒャッハーしてTUEEEEする話である。展開を真面目に考えるとかしちゃ駄目である。突然エキシビションとか言って主人公が龍樹と戦う事になったのには開いた口が塞がらなかった。一拳闘士に対して帝都守護聖獣ぶつけるとかあってたまるかコノヤロー。
 文章も主人公目線で感嘆符を多用したハイテンションな描写と、淡々とした説明描写が混ざっている為、一人称と三人称が中途半端に混ざったような印象で、文頭や感嘆符・疑問符後の一マス空けがない、読点も必要な部分につけられていない、と言った事も多いなど、根本基本的な文章作法がなっていない。文頭空けはともかく(ネット小説では守っていない作品も多いですし)、句読点はある程度しっかりしてくれないと単純に読みにくいです。
 全体的に作者さんがノリと勢いの赴く随、書きたいように書きやすいように書いていると言った感じで、文章の巧拙とか推敲とか読者への配慮とかそういった言葉は二の次三の次いや寧ろそんな事俺の知った事かと言わんばかりの有様である。

《逆行した日》(にじファン)※セメント感想です
 原作の十年以上未来、関西呪術教会の長となった近衛木乃香が凶刃に斃れ、それを見届け、自らもまた後を追わんとした桜咲刹那は、気が付けば中学二年の頃にまで逆行していた、と言う逆行二次。
 木乃香の死と言う未来を回避せんとする刹那の話……なんだけど、イマイチ何をどうしてどうやって未来を回避するかの方針が分からない。木乃香と仲直りするのはいいけどそれからどうするのかと。別に未来と同様の実力持ってるわけでもなさそうですし悠長にしてる余裕はないと思うんですが。
 素直に正直に言わせてもらえばオリキャラ乙の一言。断言します。この作者は原作読まずに二次知識だけで作品書いてる。口調の時点で刹那と呼ぶには違和感が激しすぎるし、思考もとても刹那には見えないしと、そこにいるのはただ刹那の皮を被っただけのオリキャラ。これでちゃんと原作読んでるようだったら寧ろ逆に怖い。
 文章に関しては、文法的にはまぁそこまで問題はなかったように思いますが、まるで刹那に見えないしとても大人だったようにも見えない人物の一人称である為にスコップを何度も叩き折られました。この作者さんには刹那と言う人物はちょっとした気紛れ的なもので一般人に魔法を教える人物に見えてるんですかそうですか。所謂狂犬刹那(怪しい奴が木乃香の近くに来たらとりあえず辻斬りするキャラに改悪された刹那の事。ネギまのベル時代に流行り、やがて下火になったが今でも割とよく見かける)よりも酷いような気がする。
 後なんでこの手の作品は封印状態エヴァの実力をこうも過大評価しているのだろうか。魔法をバカスカ使うのみならず、まさかの封印状態で幻想空間使用して無双ヒャッハーモードスイッチオンである。封印とはいったいなんだったのか。
 お勧めなんぞできません。ネギま読んで刹那と言うキャラを知ってる人からすれば違和感塗れ。なんで感想欄では絶賛みたいな空気になってるの? 個人的に評価点は刹那を逆行させるという発想だけでした。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ガラバート

Author:ガラバート
しがない学生がネット小説とかゲームとかニコ動とかMUGENとかの感想をメインにつらつら書いていくブログです。ぶっちゃけ日記。
ニコニコ動画に『エルクゥ未満ランセレバトル』を投稿しています。

最新記事
最新コメント
twitter
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR