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第九回

《ランスシリーズ二次創作》
 現代人の主人公が、気が付くとランスシリーズの世界にトリップしてしまい、マリアと志津香に拾われて冒険者を始める話。原作知識なし。……と言うかそもそもランスシリーズの存在する世界からトリップしたかも不明。次元SE2とか大悪司世界とか大番長世界とか大帝国世界とかそういうのから来た可能性も否定はできない。
 自分なりの考えをしっかりと持ちつつも、責任とかしがらみなんかを背負わないように自分からそれを出そうとしないドライなタイプになろうと努めているが、なんだかんだで現代日本人らしい優しさや甘さが窺える主人公のキャラ造形が実にGood。モンスターや人を殺すのに躊躇いがないですけど、まぁその辺はチート染みた才能ゆえ、なんでしょう。
 我が強過ぎず弱すぎず、キャラが立っても他のキャラを食わない主人公のそのバランス加減には唸るしかない。ランス以外の視点で見ると悪人としか言えないランスが、女に滅茶苦茶だらしなくて我儘だけど結構気のいい兄ちゃんと言った感じで主人公と結構仲がいいのはその典型と言うべきだろう。……サイゼルと仲がいいからいつかランスに切り殺されそうではあるが。マリア&志津香との姉弟的な関係もいい。後サイゼル可愛いよサイゼル。主人公の世話焼きお姉さんの志津香も凄く可愛いですが。多分主人公と一緒に仲良し姉弟的なベクトルで旅するのが志津香にとって幸せなんじゃないでしょうか。戦国じゃ好感度険悪固定で鬼畜王でもランスから逃げて幸福つくお方ですし。
 文章は地の文が少ないような事もなく丁寧に描かれており、キャラも一部出番の少ないキャラや、そもそも出番自体が存在しないキャラがいるものの、原作の魅力を損なう事なく、寧ろ地の文で動作や思考をしっかりと描いている分、原作よりも愛着が湧くという点ではいいぐらい。カオルとかダニエルとか。セスナの出番がなかった事には涙を流さざるを得ませんが。プリマ? メガデス? どうでもいいけどメガデスとメガラスってなんか名前が似てるよね。ってかメガデスビジュアルの素体が殺っちゃんみたいなのに全然可愛くないんですが。セスナもアンリも大好きなんだけどなぁ自分。
 ただ、改行と空行が若干少ないので少々読み辛い面もあるか。小説的には間違っていないが、横書きのネット小説と言う視点では空行が少ないのは文が詰まった感じで聊か読みにくい。なんだかんだで普通の小説なんかは行と行の間に隙間があるし、まぁその辺はしょうがない。ネット小説では省かれがちな風景描写もしっかりしているのは凄くいいんですけどねぇ。
 後、主人公が剣戦闘Lv3のハイスペックなのはちと人を選ぶかも? 一応原作でも帝謙信は剣戦闘Lv3ですし、主人公は魔法Lv3のアニスと同様に才能を持て余している感が強くて寧ろいいんですが。Lv3は意外といるといますしね。名取とか鈴女とか。
 しかしまさかの更新停止宣言。最終話冒頭の「納得いかん」は寧ろこっちが言いたい言葉。純粋に好きな作品だったし、数少ないランス二次として期待してたんだけどなぁ……。畜生アンチめ。
 これでもう残る更新の見込みがあるランス系二次創作は逃亡奮闘記と鬼畜王じゃないランスぐらい……。アリスダンジョンはランスと言うよりもアリスソフトキャラでお祭り二次みたいなもんだから除外で。アレもアレで先が気になるけども。ヒロインに葉月と羽純がいそうだし(シードはクライアと、ナクトはレメディアとくっついた)香ちゃん可愛いし。
 お勧め度は『B+』。やっぱり異世界トリップ+チートスペックは人を選ぶ。

《我が道を行ったら明後日の方向だった》
 ネギまオリ主TS神様転生二次。ざっと六つ七つほどチート有だが、この手の作品のテンプレ的チートは薄いというか、知識・技術系のチート要素が強い。メガロに対して若干のアンチ色があるが、まぁ原作でもお腹真っ黒なのがメガロ元老院故致し方なし。まぁ悪意的視点アンチではあっても悪意的改変ヘイトではないかと。っちゅーか立場的にある意味しゃーない面もあるか。
 全体的な傾向として、技術・知識方面にチートスペックを持った挙句なんだか企業を運営までしている幼女が強くなるために試行錯誤と暗躍と原作キャラの魔改造をやる話で、NAISEI的な面が強いか。個人的に魔改造を推し進める話は好みのタイプなのでいいぞもっとやれと言いたいところ。主人公足る幼女の戦闘以外多方面チートっぷりには笑った。作中トップクラスの技術力と精密作業能力と魔法開発力を持ち料理まで上手で修理技能完備とか、なにこの幼女一家に一台欲しいんですが。
 三十話以上続いているのにも関わらず、未だに原作時間軸に辿り着いていないのは流石綿密な魔改造系作品と言ったところか。エヴァの呪いを正常に近づけたり、委員長のショタコンフラグを弟を死産させない事で叩き折ったり、ネギの目の前で村人の永久石化を治療したり、明日菜の記憶を取り戻し木乃香に魔法を教えた挙句百合百合な関係なったりと色々原作フラグ叩き折っているがこれからどうなるやら。TS転生から百合コースはよくある話だが、戦女神(エウシュリーのエロゲ)シリーズの性魔術によって貝合わせじゃなくて鶴と亀にしてるのには吹いた。文章もまぁまともな部類に入るので、これからどこまで原作展開を大破させていくか楽しみなところである。原作時間軸到達前に轟沈してEndを迎えそうだが。
 ちなみに『我が道を行ったら明後日の方向だった』とかタイトルにあるが、そんな部分を端的に言い表しているのは魔改造とかそんな部分ではなく、どう考えてもゲーム業界での競争話である。作者はS○NYが嫌いなのだろうか、それとも歪んだ愛を向けているのか。色々と我が道行っててよく分からん上にぼかし表現(PlayStati○n=遊駅、的な感じで)あると言うのは割とアレ。いやまぁ、原作ブレイクっぷりも色々明後日ではあるのだけどもね。
 お勧め度は『C』と言ったところだろうか。文章はそれなりだがやっぱりそれなりだし、一人称だから全体的に癖強いし、まぁこんなもんの評価が妥当じゃなかろうか。TS転生+百合+チートって時点でC-~C+になるのは免れないし。

《運命を貫く漆黒の螺旋》
 FateのUBWルート後の五次アーチャー(エミヤ)が、消滅後アヴェンジャーとなんやかんやあって第四次聖杯戦争の時間軸に受肉したサーヴァントとして飛ばされる話。
 エミヤ(アヴェンジャーと名乗っている)が未来知識を利用してキャラ達に未知の情報とか当人の欺瞞的なものなんかをぶちまけ突き付け、色々と悩ませたり考えさせたりする、と言うのはいいのだが、基本未来知識で一方的に言葉をぶつける為に聊かSEKKYOU的か。何こいつ何でそんな事知ってるの怪しいし危ない、的な反応を結構されてるけども、過去に戻って早々に間桐へ養子に出される桜を奪取しちゃってるのもそういう印象に拍車をかけるのである。
 色々とフリーダムなイスカンダルとか、キチガイタッグのキャスター組とか、全体的にキャラは魅力的に描かれているし、心理描写なんかもしっかりとされている印象ではあるのだが、句読点の使い方が色々怪しくて割と読みにくいか。展開含め全体のクオリティ自体は悪くないどころかにじファンの中では結構いい方なのだが、(特に序盤の)句読点やルビ指定のミスなんかが悪目立ちしてかなり読みにくい。誰も突っ込まなかったんだろうか、突っ込んだけど修正されなかったのだろうか。
 また受肉したサーヴァントで魔力量が無尽蔵じゃねーのこれってレベルのチートで、しかもアヴェンジャー(≒五次聖杯でいいのか?)と同化している影響でセイバー以外の五次サーヴァント+慢心王インストールで意識ごとキャラチェンジできる、と結構主人公最強色が強く、程度の問題で言えばまともな方だがEMIYAっぽい。キャスター殲滅後のアヴェンジャーVS他サーヴァントも槍兵対決とかマッチョ対決とか対戦カード的には嬉しいんだけども、最強要素が色々アレっちゃあアレ。
 なんだか書き方の問題で随分と酷評になってしまった印象だが、別に駄作と言う事はなく、にじファンの型月二次としては寧ろ良作な部類である。ただ前に何度か読んでるから目新しさがなくてこれがよかった、と余り言えなかったというか。終盤は個人的に好きなんですけどね。××覚醒の導入はなんだかなーと思いましたけど、まぁその辺の内容はネタバレ自粛である。
 お勧め度は妥当なところで『B』。話自体は面白いが、やっぱりSEKKYOU要素とEMIYA要素が鼻につく人は多そうだしこんなもんだろう。句読点とルビの修正入れば『B+』でもいい……か?

《麻帆良で生きた人》
 関東魔法協会及びメガロメセンブリアの襲撃によって滅ぼされた麻帆良土着の退魔師だった主人公が、麻帆良の神木の精霊に助けられ、愛しの精霊と父祖の地を取り戻す為に奮闘するネギまオリ主最強系魔法使いアンチ二次。時間軸は大戦以前から。
 さよ(ヒロインその2。その1の精霊は出番が壊滅的に少ない)と一緒にアリアドネ―に行って大戦期の魔法世界でヒャッハーした挙句完全なる世界に金銭で雇われ、大戦後にはメガロ元老院を皆殺しにする主人公には吹いた。アリアドネ―でもそうだったが、容赦も躊躇もないし過激すぎるぞこの主人公。まぁ昔の人間だからある意味仕方ないのかもしれないが。
 文章は読めない事はないそれなりのレベルだが、全体的に軽い雰囲気で、それがシリアスシーンでも印象が変わらない、と言うのはマイナス。コミカルなシーンもシリアスなシーンも地の文の描写の密度がまるで変わらないからなぁ。別にシリアスだから濃密に書けとは言わないのだが、でもシリアスを表現するには描写が足りない印象。キャラは結構多い上に強烈な個性がないから覚えにくいが、それでもまぁいい感じではあったし。
 また、ひぐらしとか色んな作品と番外と言う形で多重クロスしているのだが、その辺の部分も本編で言及したり、番外のキャラが本編に出たりしているので番外じゃないような気がするのだが果たしてどうなんだろうか。
 個人的には影執事マルクとクロスしているのに吹きましたが。最初見た時はそれっぽいと思いつつも世界観的に流石にねーだろと思ってたんですが、後々ナイフ投げとか執事スキルとか出てきたのでまさかと思ったらそのまさかでした。まぁエルミナの契約書は確かに談合には合いそうな気がしないでもないが。ところで個人的には沙の園も好きなんですが、どうよ。
 総合的に見ると、アンチ系作品としてはマンセー色もそこまで強くないのでまともな方なのだが、番外クロスとかが色々きっついのが大分アレか。お勧め度は『C-』。

《フレイヤ・マッキノンと平穏な日々》
 ハリー・ポッター好きの主人公がちょっとした間抜けでベッドから落ちると、気付けば見知らぬ孤児院の幼女にTS憑依して、何故か使えた超能力っぽいものの練習とか色々悠々自適に暮らしていたらダンブルドアにお前はヴォルデモートに滅ぼされた魔法界の一族の唯一の生き残りなのだと言われる話。マッキノンとは不死鳥の騎士団初期メンバーのマッキノン。
 文章は一人称で、主人公は色々と原作介入(と言うよりもし原作通り進まなかった場合の為のヴォルデモート対策)をシリアスに考えたり、自己保身の為に容赦のない考えを巡らせたりしているが、
 後、文章自体は悪くないのだが、全体的に説明的な描写や台詞が長い傾向が強いのは少々読み辛いか。もうちょこっとコンパクトにするか改行して空行ももう少し増やした方がネット小説的には読みやすいかも。
 色々と対策を考えたり、実家の屋敷しもべ達との交流をしたり、その辺りをしっかりと描いているのは実にGood。日本の陰陽術(ってことは組織は陰陽寮かな?)と英国の魔法省の外交とか、マッキノン家の設定周りとか、その辺のオリジナル要素もちゃんと描いている感じで好印象。……お陰で二十話近くになって漸くホグワーツに到着しましたが。この主人公の組み分けは……スリザリンでいいんじゃね? ハリーとハーマイオニーにモブのフリして吹き込む辺り絶対スリザリン向きだと思われ。目的の為に手段選ばなそうだし、手段の為にも目的を選ばなくなりそうでもあるし。
 しかしまぁ、この手の作品によくある事ではあるけれども、主人公の生まれた一族のチートっぷりが半端ないなぁ(笑)アーサー王伝説のマーリンの子孫と言う設定らしいからある意味納得と言えば納得ではあるのだけれども。
 お勧め度は『B』か『C』かで迷うが『C』で。と言うかホグワーツ到着してロンとかハーマイオニーとか色んなキャラが出ない事には評価しづらいか。にじファンのハリポタ二次では一番楽しみな作品。……転生者は展開が色々お察しになってしまってるし、狼の義息子の奴は面白いけど更新停止だし、当然っちゃ当然だが。
追記;とかなんとか言ってたら予想の斜め上(斜め下か?)を駆け抜けていっちゃいましたなー。ここまで書かれて主人公のキャラにぶれられると色々きついものがある。

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しがない学生がネット小説とかゲームとかニコ動とかMUGENとかの感想をメインにつらつら書いていくブログです。ぶっちゃけ日記。
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