名探偵コナン 十一人目のストライカー
見ました。
まず見始めてから最初に思った感想は、多分見た人ならご理解頂けるでしょうが、
絶望した! 棒読みに定評のある子供を凌駕する勢いで棒読みのサッカー選手に絶望した!
……うん、前回の戦場カメラマンを遥かに凌駕する棒読みっぷり。
一言で言えば『演技する』のではなく『読んでいるだけ』になっていると言ったところでしょうか。
或いは演技しようと頑張ったけど空回って酷い事になっちゃった、と言う表現こそある意味適切かもしれない。
挿入歌付きでコナンとサッカーの練習したK.K.さんは結構上手かったですけど、あれって実在選手なのかどーか知らんしなー。私ゃサッカー見ないし。
逆に酷かったというかきつかったのはカーブシュートを打った人。回想で二回か三回ぐらい台詞が流れるのがなぁ……。
この酷さは正直言葉で詳らかにできる気がしないです。気になったら実際に劇場で聞いてきてください。マジで酷いから。
そして相変わらずコナンは推理をしないなぁ(笑)
最早推理ものではなくアクションものですな、コナンの映画は。
お話としてはまぁ……うん、まぁ……。フルスコア・レクイエム・ジョリーロジャーの個人的にコナンの中でも特につまらなかった三つに比べれば面白かったです。最近だとクォーター以上チェイサー以下でロストシップとどっこいって感じかなぁ。
まぁ推理を期待せずにアクションものだと思ってみれば結構楽しめると思います。いつも通りアクションには力入ってますし。
犯人の動機が正直酷いのも第一作からの伝統ですな。摩天楼とベイカー街の酷さは逆に凄いと思う。ハンガーには負けるけど。
個人的には灰原が凄く可愛かったので、話としてはイマイチでも大満足です。今回の灰原の可愛さはガチ。大阪のエースストライカーに頭撫でて褒められたコナンが羨ましくて頭くしゃくしゃするところとか、観戦中アガサ博士に少しご飯食べてもいい(灰原は博士の栄養管理をしている)って言ったけど大阪のエースストライカーが負傷したから八つ当たりで前言撤回したり。
後はまぁ……コナンでは割かしいつもの事ですが、博士の道具って滅茶苦茶凄いですよね。
今回は例年通りのスケボーSUGEEEEもありましたが、それ以上にサスペンダーSUGEEEEでした。って言うか今回のサスペンダーはチート過ぎる。
どんぐらいチートかと言うと、ぶっちゃけこのサスペンダーが現実に作れるなら、軌道エレベーターが実現しかねないレベルです。
支えたものが支えたものだからなぁ……パッと見でもトン単位は確定。適当にこんなもんじゃねぇかなって数値を代入して計算したらなんと吃驚千トン以上のものを支えた事になりましたしねぇ。
うーむ、素晴らしい。敬意を持ってSASUPENDARと呼ぼう。最後の最後にゴールポストを叩き折るというトンデモをやってしまったキックには、最早KickではなくKIKKUの称号こそ相応しいに違いない。
……まぁ、博士の発明品は大抵DENCHIと言って問題ないレベルに電池の性能がやばいんですが。
来年もコナンの映画やるらしい(製作決定とは言ってませんでしたけど)ですが、今度はどんなのになるのかねぇ。